2016年F1の第17戦、日本GPは10月7日の金曜日にフリー走行1回目&2回目、8日の土曜日にフリー走行3回目と予選が行われました。舞台は三重県の鈴鹿サーキット。今年も日本の空にF1サウンドがこだまします。
フリー走行1回目&2回目
フリー走行のときは、色々と試験的な走行が行われます。フォースインディア・メルセデスのセルジオ・ペレス選手が2018年度から採用が予定されているドライバーの頭部保護システム、いわゆる「ハロ」を装着して走行しました。また、レッドブル・タグホイヤーのダニエル・リカルド選手が空気の流れを計測する機器を装着して走っていたり、マックス・フェルスタッペン選手がフロントウィングに塗料(それが走行時に飛び散ることで空気の流れがわかる)を塗ったりしていました。
また、走行中にタコに遭遇したドライバーもいました!なるほど、確かに鈴鹿は海に近いしなぁ。。。と思ったら実際のタコではなかったようで。(そりゃそうだ
トロロッソ・フェラーリのダニル・クビアト選手が、赤ちゃんのタコが現れた!なんて無線で喋っていたのですが、どうやらアンテナの先にタイヤかすが付着したさまをクビアト選手はタコと表現していたようです。
閑話休題、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ選手は1回目、スピンを喫してマシン後部を破損してしまいますが、何とか時間内に修復を終え、最終的には9位のタイムを記録。メルセデス、フェラーリ、レッドブル、フォースインディアの4チーム8台に続く順位です。一方ジェンソン・バトン選手は13位タイム。2人の間にはウイリアムズ・メルセデスのバルテリ・ボッタス選手、トロロッソの2人がいます。今回もこのあたりでバトルを繰り広げることになりそうです。
フリー走行1回目、2回目とも、トップタイムはメルセデスのニコ・ロズベルグ選手、2位のタイムはルイス・ハミルトン選手が記録しました。今回もメルセデス、憎らしいくらいの安定ぶりです。一方マクラーレン・ホンダは、フリー走行2回目でアロンソ選手が8位のタイムを記録したもののバトン選手は16位のタイムにとどまりました。
フリー走行3回目
土曜日の午前中、フリー走行3回目が行われました。
前夜の雨でところどころ路面が濡れているなか始まったセッション、中盤になってドライタイヤで走行するマシンが現れ始めました。そして最終盤に各車タイムアタック。ここで好調さを見せたのがルノー。ジョリオン・パーマー選手が8番手、ケビン・マグヌッセン選手が9番手のタイムを記録しました。一方マクラーレン・ホンダはアロンソ選手が11番手、バトン選手は19番手のタイム。予選に向けてちょっと暗雲がたちこめてきました。
このセッションでもトップタイムはメルセデスのロズベルグ選手。3年連続のポールポジション獲得へ弾みをつけました。
予選
Q1ではまさかの事態が。。。バトン選手、まさかのQ1敗退です。
1回目のアタックで18番手タイムだったバトン選手、2回目のアタックでも17位に留まり、悔しいQ1ノックアウトとなりました。
アロンソ選手も危ないところでした。アタック1回目は13番手だったものの、2回目では16番手タイム…。最下位でのQ2進出です。一方フリー走行3回目で好調だったルノー勢は、パーマー選手がQ2進出を果たしました。
Q2ではハース・フェラーリが大躍進!なんとフォースインディア勢やウイリアムズ勢をも上回り、7位、8位でQ2を突破してみせました。すばらしい!そのあおりを食った形で、ウイリアムズの2台はQ2敗退。この段階で、マクラーレン・ホンダの上にはメルセデス、フェラーリ、レッドブル、ハース、フォースインディア、ウイリアムズ、トロロッソと14台が立ちはだかる結果になりました。
そして迎えたQ3。ロズベルグ選手が圧倒的な走りを見せて見事3年連続のポールポジション獲得!そして2番手には僚友ハミルトン選手が入りました。こちらは虎視眈々と3年連続の優勝を目指します。3番手はフェラーリのキミ・ライコネン選手、4番手は同じくフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手となりましたが、ベッテル選手は前戦マレーシアGPでのロズベルグ選手との接触の責を問われて3グリッド降格となります。レッドブル勢はその後に続きます。
それにしてもマクラーレン・ホンダ、どうしちゃったんだ。。。みんなが目いっぱいダウンフォースをつける低速サーキットではエンジンパワーで太刀打ちできても、マシンの総合性能が問われる鈴鹿ではシャシーがついて行けないってことなのかなぁ?名門マクラーレン、何とかお願いしますよ。。。
でも決勝では、きっとアロンソ選手、バトン選手がホンダの威信にかけて、乾坤一擲の走りを見せてくれるはず。がんばれマクラーレン・ホンダ!