まさかこのような展開になるとは…。
昨年の冬から猛威を奮いだした新型コロナウイルス。中国を起点に瞬く間にあちこちに広がり、今や世界中で通算13万人以上が罹患し、5,000人以上が亡くなるという大災厄に発展しています。
もちろん、世界を転戦するF1に影響が及ばないはずはありません。当初は第4戦中国GPが開催できるか、第3戦ベトナムGPはどうだ、という話だったのが、昨今の大流行に伴う出入国の制限でそもそもチームが移動できるか、スタッフの安全は確保できるかというところまで来てしまいました。
そんな中迎えるはずだった初戦オーストラリアGP。何とか各チームがメルボルンに集まったものの、チームスタッフに感染者が出てしまったという事情もあってか、フリー走行初日である3月13日の朝に中止が発表されました。残念でなりません。
ただ新型コロナウイルスがここまで広まってしまうと、そもそも今シーズンのF1って無事開催できるの?という話になってきます。そこで、今シーズンのF1開催スケジュールに、現時点での新型コロナウイルスの蔓延状況を重ねてみました。決して気持ちの良い作業ではありませんが。。。
表の見方はこうです。開催地を縦軸にとり、横軸には新型コロナウイルスの累積感染者数、回復者数、死亡者数(a)、現時点での入院等者数(b)、それぞれの国の百万単位の人口(c)、人口百万人あたりの死亡者数(a÷c)、人口百万人あたりの現時点での入院等者数(b÷c)を並べました。数字はアメリカのジョンズ・ホプキンス大学がまとめているサイト「Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE」から採っています。この手のサイトはたくさんありますが、きちんと治った人の数を載せているところはなかなか無いですね…。いま現在罹患中の人が何人いるかってのも重要な情報だと思うのだけれど。また、国の人口は総務省統計局の「世界の統計2020」を参考にしました。2018年時点の推計人口を載せています。
作業途中で暗澹たる気持ちになったのですが、実にモナコ以外のすべてのF1開催国に新型コロナウイルスの感染者が出ているんですね。モナコこそ我々F1ファンの希望の星か!…って、モナコはフランスとイタリアの間じゃないか。
それにしても、現時点で人口100万人あたり約0.5人が罹患している計算になるオーストラリアで開催を中止したとなると、これからのスケジュールも辛そうですね。今のところ第2戦のバーレーンGPは無観客で開催、第4戦中国GPは延期という発表がなされていますが、さてどうなるか。最近の欧州での新型コロナウイルスの蔓延状況を考えると、第5戦オランダGP以降の情勢もまったく見通せないですね。それにしても2月中にスペインでテストを行ったってのは、滑り込みセーフってことになるのかな…。
というような状況なので、しばらくは今回載せた表の数値(特にいちばん右側の現時点の感染者数)の推移を追いかけてみたいと思います。何とか、これから収束に向かいますように…。
(2020.3.14追記)モナコでも感染者が出てしまいました…。
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【2020 F1】コロナ禍に苦しむ今シーズン。(2020.03.14)
今頃はきっと、マックス・フェルスタッペン選手ポールポジション、アレクサンダー・アルボン選手2列目確保、アルファタウリ・ホンダ勢2台Q3進出!なんて予選結果に浮かれていたはずなのに…。(^_^;;; ...
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