JR西日本の美祢線(厚狭~長門市)について、復旧の基本方針が定まったようです。
JR美祢線、BRTで復旧へ JR西で初 豪雨で被災し全線運休
JR美祢線は、2023年6月~7月の大雨被害に遭って以来、全線にわたって不通となっています。いまは代行バスが厚狭~長門市を結んで輸送を確保していますが、BRT(Bus Rapid Transit-バス高速輸送システム)方式による復旧を打診するJR西日本と、鉄道を維持したい沿線自治体との間で協議が進められてきました。
そして7月16日、美祢線利用促進協議会の臨時総会が開かれ、鉄道による復旧を断念し、BRTの導入を軸に検討を進める方針を決定しました。これまで鉄道の復旧を願ってきた沿線自治体も、鉄道の復旧には最短で約10年はかかってしまうこと、復旧後の運営費負担が(JR西日本の提案するいわゆる『上下分離方式』を採った場合)将来にわたって重くのしかかってくることから、鉄道の存続は厳しいと判断したようです。
いずれにしても、BRT方式を採用するにせよ、復旧までの費用は55億円、期間は3~4年と見込まれています。決して楽な道ではないと思いますが、何とかこの地域の公共輸送手段が維持されることを願ってやみません。
そしてこのJR美祢線、先日代行バスに実際乗車してきました。動画に収めていますので、ご用とお急ぎでない方はご笑覧くだされば幸いです。
