あそこのバス専用道、なくなっちゃうんだ…。
ジェイアールバス関東では最北のバス路線となる「白棚線」。戦前に東北本線の白河と水郡線の磐城棚倉を結んでいた当時の国鉄(鉄道省?運輸通信省鉄道総局?)白棚線が休止された後の線路敷を活用して運行されているバス路線です。現在では関辺~磐城金山間と表郷庁舎前~三森間がバス専用道として残り、BRT(Bus Rapid Transit、走行空間、車両、運行管理等に様々な工夫を施すことにより、速達性、定時性、輸送力について、従来のバスよりも高度な性能を発揮し、他の交通機関との接続性を高めるなど利用者に高い利便性を提供する次世代のバスシステム-by国土交通省)のさきがけ、なんて言われたりもしています。
そんなJRバス白棚線に残るバス専用道2区間のうち、表郷庁舎前~三森間が老朽化により廃止となり、専用道上にある停留所が移設される旨のプレスリリースが先日発表されました。
【白河支店】白棚線の走行ルート変更並びにバス停移設について
実はこの路線、以前一度訪ねたことがあります。と言っても、普通に列車を乗り継いでいったわけではなく、企画旅行ですが…。一昨年の夏、当時既に数を相当減らしていた国産2階建てバス、三菱ふそうのエアロキングに乗ってJRバス関東の白河支店や水戸支店等を1泊2日で巡るというかなりマニアックなツアーがありました。ぼくはそれに参加したわけですが、その中で白棚線のバス専用道区間をエアロキングで走るという、相当レアな体験をすることができました。現在残っている2つの専用道区間もそれぞれ体験乗車?したのですが、確かに今回廃止される区間はかなり路面も荒れているなぁ、という印象がありました。今や並行する国道の方がよほど立派に舗装されていて、専用道を維持するのもなかなか大変になってきたのでしょう。それこそ昭和の大昔なら、未舗装道を土煙をあげてのろのろ進む一般車たちを横目に、舗装された専用道をバスがさっそうと駆け抜ける…なんて光景が見られたのでしょうけれど。
そういえばこの時、結構撮りためた写真や動画が保存されているはず。ぼちぼちYouTubeにでも載せてみようかな。