2016年F1の第10戦、イギリスGPは2日目の土曜日、フリー走行3回目と予選が行われました。
午前中のフリー走行、トップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトン選手。これでハミルトン選手はフリー走行3回いずれもトップと、盤石な展開です。2位にはメルセデスのニコ・ロズベルグ選手が入りました。
3、4番手はいずれもレッドブルレーシング・タグホイヤー勢。ダニエル・リカルド選手が3番手、マックス・フェルスタッペン選手が4番手タイムを記録。今回は、レッドブルの好調さが目立ちます。
一方フェラーリはいまひとつ。セバスチャン・ベッテル選手が5番手、キミ・ライコネン選手は9番手タイムに終わりました。しかもベッテル選手はフリー走行後にギアボックスを交換。これで前戦オーストリアGPに続いて5グリッド降格のペナルティを受けることになってしまいました。
また、ザウバー・フェラーリのマーカス・エリクソン選手が大クラッシュ!幸い大きな怪我はしていないようでしたが、予選には出場できなくなってしまいました。
マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソ選手が7番手、ジェンソン・バトン選手は12番手のタイムを記録。このサーキットでウイリアムズ・メルセデス、フォースインディア・メルセデス、トロロッソ・フェラーリと互角な戦いを演じているのは非常に好印象です。
ところが午後の予選。バトン選手がまさかのQ1敗退。。。なかなか2回目のアタックに出ないなぁ…と思っていたらあれよあれよと順位がダウン。最終的に17番手に沈んでしまいました。なんとリアウィングの翼端板がフロアからはがれてしまい、その修理に時間がかかってアタックに出られなかったとのこと。おいおい。。(>_<)
一方、アロンソ選手は11番手タイムで順当にQ2進出を果たしました。
そしてアロンソ選手はQ2でも奮闘。9位のタイムを出してQ3進出を果たします。トップ10の顔ぶれを見てみると、メルセデス、レッドブル、フェラーリ各2台、ウイリアムズ、トロロッソ、マクラーレン、フォースインディア各1台。この中にマクラーレンがいるのがやはり嬉しいです。
Q3はさながら「ハミルトン劇場」でした。早々にトップタイムをマークし、これで安泰と思っていたところにまさかのタイム抹消。コースをはみ出してはいけないところでふくらんでしまったとのことで、再度アタックを行い、きっちりトップタイムを出してポールポジションの座を得ました。母国グランプリだし、これは決勝もハミルトン選手の横綱相撲が見られるか。
2位にはロズベルグ選手が入りました。そして3位はフェルスタッペン選手、初めてリカルド選手(4位)より前のグリッドからスタートすることになります。
アロンソ選手はここでも健闘。8位のタイムを記録しますが、やはりコースをはみ出したかどでタイム抹消。10位に終わりましたが、6位タイムのベッテル選手が5グリッド降格のペナルティを受けるため、9番グリッドから出走することになりそうです。
ということで、決勝はアロンソ選手9番グリッド、バトン選手17番グリッド。バトン選手はあまりにも不運でしたが、このまま諦めてしまうバトン選手ではないはず。ひとつでも上の順位を目指して、がんばれマクラーレン・ホンダ!