2016年F1の第11戦、ハンガリーGPが開幕しました。舞台はハンガロリンクサーキット。コンパクトな低速テクニカルコースですが、今年の春にコースが全面再舗装され、あんまり低速でもなくなったようです。(^_^;;
初日金曜日はフリー走行。1回目のトップタイムはメルセデスのルイス・ハミルトン選手、2番手に同ニコ・ロズベルグ選手が続くいつもの展開。続いてフェラーリの2台が3、4位を占め、レッドブルレーシング・タグホイヤーの2台が5、6位、と。まぁ順当な順位です。
ところがっ!7位にマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ選手、8位に同ジェンソン・バトン選手が入りました!1周の短いコースゆえ、それこそ0.01秒単位で順位は大きく変動してきますが、それでもきっちり走り切ってこの順位にきたのは素晴らしい。思えばアロンソ選手は2003年、バトン選手は2006年にそれぞれこのコースで初優勝を飾っています。この調子でがんばれー。
ところがここでアロンソ選手のマシンにトラブル。走行データに異常が見つかったとのことで、エンジン交換を余儀なくされました。好事魔多し…。
フリー走行2回目ではハミルトン選手にアクシデント。ほんのわずかにラインを踏み間違えたか、コースアウト。真横から壁にぶつかってサスペンションを破損してしまいました。この事故でセッションは一時中断。ハミルトン選手は5番手タイムに終わりました。
最終的にトップタイムはやはりロズベルグ選手。1回目はフェラーリの後塵を拝したレッドブルレーシングは、ダニエル・リカルド選手が2位に入り、3位のフェラーリ、セバスチャン・ベッテル選手を上回って見せました。また、4位にはレッドブルレーシングのマックス・フェルスタッペン選手、6位にフェラーリのキミ・ライコネン選手が続きました。
そして7位、8位は…またしてもマクラーレン!アロンソ選手7位、バトン選手8位のタイムを記録。これはもう、予選での好順位、決勝での健闘を期待しないわけには行きません。
今回中位グループでは、フォースインディア・メルセデス~ウイリアムズ・メルセデス~トロロッソ・フェラーリの順に調子が良さそうです。それに割って入るのがハース・フェラーリ。フリー走行1回目でロマン・グロージャン選手が9番手タイム、2回目でエステバン・グティエレス選手が11番手タイムをそれぞれ記録して気を吐きました。予選、決勝でも大暴れするかもしれません。
ザウバー・フェラーリ、ルノー、マノー・メルセデスはともに後方からの追い上げを期する展開になりそうです。ザウバーは先日、スイスの投資会社へのチーム売却が決まって資金難の解消にめどがついた形。これからどう戦っていくのか、注目です。
ともあれ、土曜日の予選、そして日曜日の決勝と、今回も目が離せません。がんばれ、マクラーレン・ホンダ!