さて、F12018シーズンを駆け抜けたいわゆるBクラスチームのドライバーズポイントを競う「にせジム・クラークトロフィー2018」。これをまとめたからには、Bクラスチームのコンストラクターズ部門のポイントも集計してみたくなります。それが「にせコーリン・チャップマントロフィー2018」です。
コーリン・チャップマントロフィーとは?
その昔(1987シーズン)、ターボエンジンに比べて明らかにパフォーマンスの劣る自然給気エンジンを搭載したチームのために、ターボエンジン搭載車を除いた形でドライバーズタイトルを争う「ジム・クラークトロフィー」という賞が設けられた…というのは以前も記しました。それのコンストラクターズ部門版にあたるものが「コーリン・チャップマントロフィー」。それを勝手に現代版にモディファイしたうえで復活させて楽しもう、というのが本稿、「にせコーリン・チャップマントロフィー2018」の趣旨です。
※当たり前ですが、ここで取り上げたチームやドライバーを貶める考えはまったくありませんので念のため申し添えておきます。もし気を悪くされた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。m(_"_)m
エントリーリスト
さて、そんな「にせコーリン・チャップマントロフィー2018」、エントリーは以下の7チームです。まぁ、以前アップした「にせジム・クラークトロフィー2018」とおんなじですね。2018シーズンを席巻した、いわゆる3強チームを除いただけです。(^_^;;;
コンストラクター | パワーユニット | ドライバー | |
フォースインディア(新) | メルセデス | 11 | セルジオ・ペレス |
31 | エステバン・オコン | ||
ウイリアムズ | メルセデス | 18 | ランス・ストロール |
35 | セルゲイ・シロトキン | ||
ルノー | ルノー | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ |
55 | カルロス・サインツ | ||
トロロッソ | ホンダ | 10 | ピエール・ガスリー |
28 | ブレンドン・ハートレー | ||
ハース | フェラーリ | 8 | ロマン・グロージャン |
20 | ケビン・マグヌッセン | ||
マクラーレン | ルノー | 14 | フェルナンド・アロンソ |
2 | ストフェル・バンドーン | ||
ザウバー | フェラーリ | 9 | マーカス・エリクソン |
16 | シャルル・ルクレール |
フォースインディアが(新)となっているのは、13戦以降経営主体が変わったので12戦以前のチームポイントがはく奪されてしまったためです。でもここでは一応参考として、12戦までの成績も「フォースインディア(旧)」として掲げることにしましょう。
レギュレーション
これも以前アップした「にせジム・クラークトロフィー2018」と同様、上位3チーム6台の順位を除いたうえで上位から順に1位25ポイント、2位18ポイント、…10位1ポイントと付与していったうえで、その得点をチームごとに集計していきます。さぁ、どうなるかやってみましょう!
にせジム・クラークトロフィー2018!
今季の成績をぽちぽち入力して行ったら、こんな感じになりました。
順位 | コンストラクター | ゼッケン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 計 | 総計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01 | ルノー | 27 | 02 | 03 | 01 | R | R | 03 | 01 | 03 | R | 01 | 01 | 07 | R | 08 | 04 | 06 | R | 01 | 01 | R | R | 243 | 478 |
55 | 04 | 08 | 03 | 02 | 02 | 04 | 02 | 02 | 09 | R | 08 | 04 | 07 | 03 | 02 | 11 | 04 | 02 | R | 06 | 01 | 235 | |||
02 | ハース | 8 | R | 10 | 11 | R | R | 09 | 06 | 05 | 01 | R | 02 | 05 | 03 | D | 09 | 05 | 02 | R | 11 | 02 | 04 | 149 | 352 |
20 | R | 02 | 04 | 10 | 01 | 07 | 07 | 01 | 02 | 04 | 07 | 02 | 04 | 11 | 12 | 02 | R | D | 10 | 03 | 05 | 203 | |||
03 | ザウバー | 9 | R | 06 | 10 | 08 | 08 | 05 | 09 | 07 | 07 | R | 05 | 10 | 06 | 10 | 05 | 07 | 06 | 05 | 04 | R | R | 107 | 281 |
16 | 07 | 09 | 13 | 03 | 05 | 12 | 04 | 04 | 06 | R | 11 | R | R | 06 | 03 | 01 | R | R | 02 | 01 | 02 | 174 | |||
04 | マクラーレン | 14 | 01 | 04 | 02 | 04 | 03 | R | R | 10 | 05 | 03 | 12 | 03 | R | R | 01 | 08 | 08 | R | R | 11 | 06 | 164 | 270 |
2 | 03 | 05 | 07 | 06 | R | 08 | 10 | 06 | 12 | 06 | 09 | R | 11 | 07 | 06 | 10 | 09 | 06 | 03 | 09 | 09 | 106 | |||
05 | トロロッソ | 10 | R | 01 | 12 | 09 | R | 02 | 05 | R | 08 | 08 | 10 | 01 | 05 | 09 | 07 | R | 05 | 07 | 05 | 07 | R | 139 | 210 |
28 | 09 | 14 | 14 | 07 | 07 | 13 | R | 08 | R | R | 06 | 06 | 10 | R | 11 | R | 07 | 04 | 09 | 05 | 07 | 71 | |||
06 | フォースインディア(新) | 11 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 01 | 02 | 10 | 04 | 01 | 03 | R | 04 | 03 | 123 | 208 |
31 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 02 | 01 | R | 03 | 03 | D | 06 | 08 | R | 85 | |||
07 | ウイリアムズ | 18 | 08 | 11 | 08 | 05 | 06 | 11 | R | 11 | 11 | 07 | R | 12 | 09 | 04 | 08 | 09 | 11 | 09 | 07 | 12 | 08 | 64 | 99 |
35 | R | 12 | 09 | R | 09 | 10 | 11 | 09 | 10 | 09 | R | 11 | 08 | 05 | 13 | 12 | 10 | 08 | 08 | 10 | 10 | 35 | |||
-- | フォースインディア(旧) | 11 | 05 | 13 | 06 | 01 | 04 | 06 | 08 | R | 04 | 05 | 03 | 09 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | (106) | (219) |
31 | 06 | 07 | 05 | R | R | 01 | 03 | R | 03 | 02 | 04 | 08 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | (113) |
表中のRはリタイア、Dは失格です。
考察~やっぱり上位3チームは強かった!
こうしてチームごとに並べてみると、やはり上位3チーム(ルノー、ハース、フォースインディア)の力強さが際立ちます。各チームの1-2フィニッシュの数をみると、ルノーは2回、ハースが1回、フォースインディア(新)が2回となっています。中でもフォースインディアは、チームの破産という激震に見舞われた直後に2戦連続で1-2フィニッシュを飾っており、新生レーシングポイント・フォースインディアの前途を予感させる船出となりました。
そしてシーズンを通じてのリタイア数を見てみると、ルノーが9回、ハースが7回(+失格が2回)、新旧併せたフォースインディアが7回(+失格が1回)と、まぁまぁ拮抗しています。そして見逃せないのは、我らがトロロッソ・ホンダ。ピエール・ガスリー選手とブレンドン・ハートレー選手併せて10回のリタイアは、残念ながら今季の10チームの中でワースト記録です。トロロッソは特にシーズン終盤、なりふり構わず(?)パワーユニット交換に打って出ており、その成果も多少は見られたもののパッケージとしての信頼性に関しては不安定さを払しょくできずに終わる結果となりました。そうした意味では、ウイリアムズはじっと耐え忍んで完走を拾い続けた印象です。(今シーズンリタイア5回)
…などとしたり顔で書いていて、改めて今シーズンの最終結果をみて驚きました。メルセデスの今シーズンのリタイア回数、わずか2回。。。フェラーリのリタイア回数、5回。。。速い、そしてリタイアしない。いわゆるBクラスチームがさらに上位をうかがうには、まだまだ高い壁が待ち構えていそうです。その点、レッドブルは3強の中にあって今季11回のリタイアを喫していますが、なるほどこれじゃ本格的に銀色さんと赤色さんの上に立つのは難しいはずです。来季、ホンダのパワーユニットにかけられた期待、そして課されたミッションは果てしなく重いんじゃないでしょうか。
おわりに
…というわけで、今回はBクラスチームのコンストラクターズ別のポイントをまとめてみました。ドライバーにもパワーユニットにも入れ替えの生じる来シーズン、いったいどんな勢力地図が描き出されるのか、今から楽しみです。そして何よりも気になるのはホンダのパワーユニット。レッドブルとのコラボレーションが吉と出るか凶と出るか。
来季のドライバーもひととおり固まりました。これからはしばしのシーズンオフに入りますが、早くも来季の開幕戦・3/17のオーストラリアGPに向けて、期待は高まります。がんばれレッドブル・ホンダ、そしてトロロッソ・ホンダ!