7月29日(土)、FC町田ゼルビアは京都サンガF.C.とホームの町田市立陸上競技場で対戦しました。結果は0-2で敗北…。通算成績9勝8分8敗で勝ち点は35のまま。順位は前節より2つ下がって22チーム中14位となりました。
ゼルビアは、まだ京都に勝ったことがありません。J2挑戦初年度の2012年は2連敗、昨季は1分1敗。そして今季は第18節、2-2で引き分けています。言わずと知れた強豪チームですが、何とかこの辺りで一矢報いておきたいところです。ゼルビアは折しも4連勝中ですが、主力選手を怪我で欠く状況は変わらず、しかも今回は守りの要、DF深津康太選手が累積警告で出場停止。。。京都の誇る2枚看板、DF…といいながらFWな田中マルクス闘莉王選手、FWケヴィン オリス選手をいかに抑えられるか。大雨の中、町田市立陸上競技場でキックオフです。
試合は前半、ゼルビアの時間帯が多く見られたように思います。開始早々、MF井上裕大選手が挨拶代わりのファーストシュート。その後もあまり京都にチャンスらしいチャンスは作らせず、26分には京都ゴール前でFW戸高弘貴選手が倒れながら送ったボールにMF谷澤達也選手が反応してシュート!しかしゴールを捉えることができません。その後も何回か獲得したフリーキックでMF平戸太貴選手が蹴り出したボールからチャンスを演出しますが、34分、DF金聖基選手のヘッドも京都のGK菅野孝憲選手のセーブに阻まれます。
一方ゼルビアのピンチは前半終了間際の43分。ゼルビアゴール前の混戦からケヴィン オリス選手がペナルティエリア外から強烈なシュート!しかしここはGK高原寿康選手が好セーブを見せます。さすがゼルビアの守護神!
しかし絶体絶命の危機はその直後にやって来ました。前半アディショナルタイムも尽きた頃、京都フリーキックからの局面、ゼルビアゴール前でDF松本怜大選手が京都選手を倒してしまいイエローカード…。ペナルティキックを与えると同時に、松本選手は累積警告で次節以降2試合の出場停止となってしまいます。これはメチャメチャ痛い…。(>_<)そしてPKを蹴るのは闘莉王選手。こりゃダメだ。。。
しかしここで輝くのが守護神の守護神たる所以。闘莉王選手のキックに神がかった反応を見せ、一旦はボールをはじき返します。ところが冷静にゴール前に詰めた闘莉王選手、跳ね返ったボールを再びゼルビアゴールに突き刺し、ここで万事休す。高原選手、よくやったよ。。。(;_;)
ところが何だか様子が変です。京都の選手たちが得点を決めたはずなのに、喜ぶ様子がありません。どうやら審判は闘莉王選手がPKを蹴り、高原選手がそれを防いだ瞬間に前半終了という判断を行った模様。京都の得点は認められず前半を終了しました。これはラッキー!命拾いをしました。と同時に、京都ファンの人たちはこの判定には納得できないだろうなぁ…とも思いました。これがもし立場が逆だったら相当に憤慨したであろうことは火を見るより明らかですから。でも、後から映像をよく見てみると、確かに高原選手がボールをはじいた瞬間に審判は笛を吹いてますね。なるほど、アディショナルタイムが予定の1分を大幅に過ぎていたためにこうした判定になったのか。。。
ともあれ、危ういところで難を逃れたゼルビアでしたが、後半は徐々に京都の攻勢を許す展開に。FW岩崎悠人選手がたびたび危険なシーンを演出します。一方ゼルビアも、FW吉田眞紀人選手が決定的なシュートを放ちますが、京都ゴールを陥れることができません。そんな中、京都が後半投入したFW大黒将志選手が躍動することとなります。後半72分、ゼルビアゴール前の混戦で高原選手の弾いたボールに反応した京都MFハ ソンミン選手のシュートはMF井上裕大選手がうまく防いだものの、そのこぼれ球を大黒選手が頭で絶妙に合わせ、ゼルビアは先制点を許してしまいました。むぅぅ、これは敵ながら技ありなシュート…。
さらに82分、ゼルビアはまたしても大黒選手に煮え湯を呑まされることに。。。左サイドを岩崎選手が駆け上がり、クロスボールを送った先には大黒選手。高くバウンドする難しいボールをジャンプしながらゼルビアゴールに流し込み、2点目が入ってしまいました。リプレイを見てみると、駆け上がる岩崎選手の側にゼルビア守備陣が集中する一方、大黒選手がまるで別世界にいるかのように逆サイドに走り出して「こっちにおいで~」と言わんばかりに手を挙げる姿が。ぬぅぅ、またしてもしてやられました。。。
それでもゼルビアは諦めません。その直後、吉田選手が逆襲のシュート!しかし菅野選手の好セーブに阻まれます。そして結局最後まで京都ゴールはこじ開けられぬままに試合終了。0-2で悔しい敗戦となりました。YouTubeのハイライト映像を貼り付けておきましょうか。
とまぁ、あまり圧倒されていた印象もないままに敗れてしまったゼルビアでしたが、連勝はいつか止まるもの。下を向いている暇はありません。次節は野津田にアビスパ福岡を迎えます。前回対戦では数的不利などどこ吹く風、FW中島裕希選手のハットトリックで勝利を飾ったゼルビアでしたが、このまま福岡が黙っているはずはありません。厳しい戦いになると思いますが、がんばれFC町田ゼルビア!