うーん、頼むよピエール。(^_^;;;
無事これ名馬GP第2戦。
去る2月26日~3月1日にかけて、F1の第2回プレシーズンテストが行われました。場所は第1回と同じ、スペインはバルセロナのカタロニアサーキット。第1回では手探りでマシンを走らせてきたチームも、徐々に鞭を入れ始めます。最終日近くには、それぞれのチームが一番柔らかいタイヤを履いてタイムアタックする姿が見られました。
しかしやっぱりここは、ぐっと謙虚に無事これ名馬。記録したタイムを度外視して、単純に周回数のみで優劣を競う無事これ名馬GP、第2戦です。結果はこちら!
No | チーム | ドライバー | 周回数 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | メルセデス | L.ハミルトン | 331 | 83 | 102 | 85 | 61 |
2 | ハース | K.マグヌッセン | 278 | 131 | - | 53 | 94 |
2 | ルノー | D.リカルド | 266 | 77 | 72 | 65 | 52 |
4 | マクラーレン | C.サインツJr. | 264 | - | 130 | - | 134 |
5 | ルノー | N.ヒュルケンベルグ | 262 | 80 | 58 | 73 | 51 |
6 | ウイリアムズ | G.ラッセル | 259 | 119 | - | 140 | - |
7 | メルセデス | V.ボッタス | 248 | 7 | 74 | 96 | 71 |
8 | アルファロメオ | K.ライコネン | 245 | - | 113 | - | 132 |
9 | トロロッソ | D.クビアト | 232 | - | 101 | - | 131 |
10 | フェラーリ | S.ベッテル | 231 | 81 | 40 | - | 110 |
11 | トロロッソ | A.アルボン | 221 | 103 | - | 118 | - |
12 | ウイリアムズ | R.クビサ | 220 | - | 130 | - | 90 |
13 | ハース | R.グロージャン | 209 | - | 120 | 16 | 73 |
14 | レッドブル | P.ガスリー | 201 | 136 | - | 65 | - |
15 | レーシングポイント | S.ペレス | 192 | - | 88 | - | 104 |
16 | レーシングポイント | L.ストロール | 185 | 82 | - | 103 | - |
17 | アルファロメオ | A.ジョビナッツィ | 170 | 99 | - | 71 | - |
18 | フェラーリ | C.ルクレール | 168 | 29 | 1 | 138 | - |
19 | マクラーレン | L.ノリス | 164 | 80 | - | 84 | - |
20 | レッドブル | M.フェルスタッペン | 157 | - | 128 | - | 29 |
やっぱり強かったメルセデス、そして怖いぞルノーとハース。
まずパッと見てわかるように、結構チームがばらけてきました。とは言いながらメルセデスのL.ハミルトン選手はだた一人余裕の300周超え。7位に入ったV.ボッタス選手の248周と併せて579周を後にしたメルセデス、やっぱり王者の風格です。
そして今回健闘したのがルノー。気になるルノー。ええ、気になりますとも。電撃移籍のD.リカルド選手が3位、N.ヒュルケンベルグ選手が5位に入り、合計528周。メルセデスに次ぐ走行距離を重ねました。これは結構強そうです。
ハース・フェラーリもがんばりました。R.グロージャン選手こそ13位と振るわない結果に終わりましたが、K.マグヌッセン選手が278周を走破して2位、チーム合計で487周を数えて3位に入りました。やっぱりハースも侮れないかな…。
がんばれウイリアムズ、トロロッソとマクラーレンの勝負はどうか。
今回ある意味もっともがんばったのはウイリアムズ・メルセデスでしょう。新人G.ラッセル選手が6位、鉄人R.クビサ選手が12位の走行距離をカバー、チームとしては4位に入る479周を数えました。クビサ選手がかなり辛口なコメントを残していたりしますが、ラッセル選手にとっては貴重な本番前の習熟走行。何とか開幕戦に向けて態勢を整えてほしいものです。
トロロッソ・ホンダは第1回のテスト同様、安定した走行を見せました。D.クビアト選手は9位、新人A.アルボン選手は11位の距離を稼いでチームとしては5位をゲット。
続いてはマクラーレン・ルノー。C.サインツJr.選手が4位、新人L.ノリス選手はちょっと振るわず19位に終わりましたがチームとしては6位の428周をカバー。いいタイムも出していたし、昨シーズンよりはかなりいいんじゃないかな…と思わせるテストでした。
あれれ…な3チーム、アルファロメオとフェラーリにレーシングポイント。
第1回に比べてあれれ…という感じだったのがアルファロメオ。K.ライコネン選手は8位に入ったもののA.ジョビナッツィ選手は17位に沈み、チームとしては415周を走って第7位でした。
さあ、あれれ…なチームは続きます。フェラーリ!S.ベッテル選手は10位、C.ルクレール選手は18位の周回数にとどまり、チームとしては400周にわずか1周届かず8位に終わりました。タイムは刻んでいるけれど信頼性はどうか。
ちょっと気になるのがレーシングポイント・メルセデス。S.ペレス選手が15位、L.ストロール選手が16位となり。チームとしては第9位の周回数にとどまりました。前身フォースインディアは毎シーズンしぶとい強さを見せつけてきただけに、今年も粘り強い走りを期待したいものです。
頼むよピエール…。かくして開幕戦はもうすぐです!
そして掉尾を飾るのは…そう、レッドブル・ホンダ!ここで本稿冒頭の嘆きをもう一度・・・。3日目にP.ガスリー選手が痛恨のクラッシュを喫し、翌日の担当M.フェルスタッペン選手がこの影響をもろに受けてしまいました。結果、あまり周回をこなせぬまま、第2回のプレシーズンテストを終えることとなりました。
というわけで、周回数だけを参考にするなら、ひたすらメルセデスの強さが感じられる結果となりました。今シーズンもメルセデスがタイトル争いの中心に君臨するのは間違いないでしょう。そして捲土重来を期すフェラーリ。レッドブル・ホンダは、実戦を重ねて強さを増して行くことを期待したいものです。思いのほかうっかりさんなガスリー選手がんばれ!
してみれば、やっぱり気になるルノー。ええ、気になりますとも。散々こじれたレッドブルの鼻をあかしてやろうと虎視眈々と歩を進めることでしょう。名門マクラーレンもその波に乗っていつまでもテールエンダーには甘んじないはず。新生アルファロメオ、安定のハースのフェラーリ陣営も中団をかき回しそうです。ライコネン選手怖い…。そしてマクラーレンだけには負けられない(?)トロロッソ!復活クビアト選手と新星アルボン選手がどこまでチームを押し上げるか。
レーシングポイントは、これまでのフォースインディアを思い起こすと、なんだかんだ言って結局しれっと入賞圏内に上がってくるような気がします。そして何とか復活してほしい名門ウイリアムズ!やっぱり各チームの力が似通ってくるほど、レースのワクワクドキドキ感も高まろうというもの。それぞれにベストな戦いを期待したいものです。そして何より、がんばれレッドブル・ホンダ、そしてトロロッソ・ホンダ!