モータースポーツ

【2021F1】プレシーズンテストまとめ(無事これ名馬GP・ドライバー編)

2021年3月16日

 いやぁ、今季ほどプレシーズンテストが楽しかった年はそうそうなかったような気がします。(^_^)

 2021年F1シーズンの行方を占うプレシーズンテストが去る3月12日から14日にかけて、今季開幕戦が予定されているバーレーン・インターナショナルサーキットで行われました。昨季のプレシーズンテストは2週間、6日間にわたっての開催でしたが、今季はたった3日間。新規参入のドライバーやマシンコンセプトの更新といった観点ではなかなかキビシイ日程です。

 この時期、大事なのはスピードもさることながら、なるべく長距離を走ってマシンのデータを取ること。このテストで的確にマシンの素性を把握することができれば、後あとの対応もおのずと適切に行えようというもの。また、今季F1初参戦なドライバーにとっては、言うまでもなく貴重な習熟期間となります。

 というわけで、以前もやったことのある「無事これ名馬グランプリ」開催!これは今回のプレシーズンテスト期間中、各ドライバーのこなした周回数のみに着目して順位づけを行うものです。結果は以下のようになりました。

Noチームドライバー周回数Day1AMDay1PMDay2AMDay2PMDay3AMDay3PM
1アルファタウリP.ガスリー23774--8776-
2アルファロメオK.ライコネン22963---9175
3ハースN.マゼピン213-7076--67
4フェラーリC.ルクレール21259--7380-
5アルピーヌF.アロンソ206--6068-78
6レッドブルM.フェルスタッペン2036079---64
7アストンマーティンL.ストロール197-46-7180-
8アルファロメオA.ジョビナッツィ193-687352--
9フェラーリC.サインツJr.192-5756--79
10アルピーヌE.オコン1905574--61-
11アルファタウリ角田裕毅185-3757--91
12ハースM.シューマッハ18115--8878-
13マクラーレンD.リカルド17345-52--76
14レッドブルS.ペレス166--397849-
15ウイリアムズG.ラッセル158----7781
16メルセデスL.ハミルトン154-4258--54
16マクラーレンL.ノリス154-46-5256-
18メルセデスV.ボッタス1506--5886-
19ウイリアムズN.ラティフィ132--4785--
20アストンマーティンS.ベッテル11751-10--56
21ウイリアムズR.ニッサニー833944----

 もっとも周回数をこなしたのはアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー選手!その走行距離もさることながら、走行した3回のセッションで記録したタイムも2位、2位、4位と好調でした。昨季初優勝を遂げたガスリー選手、今季のさらなる飛躍に期待です。
 また、アルファタウリといえばこれは触れないわけにはいかない角田裕毅選手!今回のテストでの走行距離は11番目となりましたが(1日目、2日目に思うように走れなかったのが痛かった)、最終日にそのうっぷんを晴らすかのような素晴らしい走りを披露。もっとも柔らかいタイヤを履いてのタイムアタックで、2番目に柔らかいタイヤを装着したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手に肉薄する2番目のタイムをたたき出してみせました。もちろんテストでは各マシンがてんでばらばらな設定で走っているわけで、このポジションがただちに決勝のグリッドにつながるわけではありませんが、それでもこれから始まるシーズン、期待しないわけには行きません。

 そして2番目はいぶし銀の走り、アルファロメオのキミ・ライコネン選手。アルファロメオはアントニオ・ジョビナッツィ選手ともども昨季から2人のドライバーが続投しており、フェラーリ製パワーユニットのでき如何では安定した結果を残してくれるかもしれません。

 3番目にはハースの新人、ニキータ・マゼピン選手がランクイン。F1デビュー前から何かとお騒がせのマゼピン選手、チームメイトのミック・シューマッハ選手とは対照的に悪役キャラな印象がついてしまった感がありますが、今回のテストでは着実に周回を重ねました。チームメイトのシューマッハ選手も12番目の距離を稼いでいますから、昨季精彩を欠いたハースも上記のアルファロメオ同様、輝きをみせてほしいものです。ホンダの次にね。(^_^;;

 一方で振るわなかったのがメルセデス勢。何となくプレシーズンテストというと、各チームがセッティングやトラブルに手を焼くなかでメルセデスだけが修行僧のように周回を重ねる…というイメージがあったのですが、今回はルイス・ハミルトン選手が16番目、バルテリ・ボッタス選手が18番目と下位に沈みました。まぁそれでもいざシーズンが始まれば常勝軍団に豹変しちゃうんでしょ…とも思わないでもありませんが、ちょっと「らしくない」なぁと思わされました。

 そして個人的に残念だったのがアストンマーティンのセバスチャン・ベッテル選手。今季のレギュラードライバー中最下位の走行距離となってしまいました。前身のレーシングポイントが昨季好調だっただけに、ちょっと心配な出だしです。

 というわけで、今シーズンの行方を占う無事これ名馬GP(大きく出たな)、ドライバー編でした。コンストラクターズ編もいずれやってみようと思います。

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