雑文

新型コロナウイルス ワクチン接種会場に行ってみた。

 いや、ぼく自身が接種してもらったわけではないですが…。とりあえず、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する覚え書きです。

 もうだいぶ前のことになりますが、75歳以上の老親に付き添って新型コロナウイルスのワクチン接種会場に行ってきました。第一印象は、こんな前例のない規模の行事で、よくここまで考えて準備されているなぁ…というものでした。

接種券がやって来た。そして接種の予約まで。

 ぼくの住んでいる地域は接種券の配布が早かったのかどうか、親の接種券が郵便受けに入っていたのは4月中だったと記憶しています。封筒をあけると、接種券と新型コロナワクチン接種のお知らせ、新型コロナワクチン接種の予約方法、そしてファイザー社製ワクチンの接種についての説明書が同封されていました。

 この頃、すでに接種券の郵送や接種の予約は進捗の速い自治体では行われていて、予約しようにも電話やインターネットが全然つながらない…という怨嗟の声がテレビで渦巻いていました。そこで、ぼくは自治体のコロナウイルス関連のサイトを訪れて、

・75歳以上の人の接種の予約開始日時
・予約時の操作の流れ(ぼくは初めからパソコンからネット予約するつもりでいました)

 …をあらかじめ把握することにしました。およそインターネット予約というと、登録時に住所電話番号等の入力が求められます。なので、事前に予約時の操作の流れを調べて、予約完了までに入力を求められる項目を把握しておきました。

 予約開始の日時は4月末の朝だったかな?開始時刻のおよそ3分前にスマホを傍らに置き、スピーカーフォン状態にして時報「117」をON!その昔、多客時のみどりの窓口で午前10時に予約を打ち込む駅員さんの気持ちをちょっとだけ体感。さらにテキストエディタを立ち上げて、事前に判明していた入力必須項目をすべて打ち込みます。そしてそれぞれの場面でコピー&ペーストすればいい状態にして待機。

 そして「ピ・ピ・ピ・ポーン」戦闘開始!所要の項目を次々に入力(もしくはコピペ)して、多分2~3分後には希望の日時での接種予約を完了しました。それでも予約操作の後半では、画面の反応がやや鈍っていました。さらに事前の情報収集不足で、2回目の接種予約もネットで同時に取れると勘違いしていろいろ操作していたのですが、5~6分過ぎた頃にはサイトに接続することさえ困難な状態になっていました…。これまでいろいろ入手困難とされているチケット獲得を試みてきましたが、体感的には今回の接種予約は、小田急ロマンスカーの展望席最前列よりは獲得しやすく、近鉄名阪特急「ひのとり」のプレミアムシート最前列と同等かな…という印象でした。どんなんだ。

接種会場へ。みごとな動線構築に感銘。

 接種会場として予約したのは、比較的近隣にある市民会館でした。接種を受ける人たちはまず市民会館のロビーで接種希望の時間帯ごとに振り分けられ、フロアを移動した先でいったん並びなおし、接種券や予診票等の持ち物確認、もし希望した場合は各種相談、その後さらに部屋を移動して問診から接種…という流れで進んでいきました。そして接種後はまた別な部屋に案内されて15分の経過観察、その後2回目の接種の予約(基本的に3週間後の同時刻に同じ場所で指定される。希望すれば他の日時や場所を選べるのかは確認しませんでした)をして完了。ぜんぶで1時間もかかりませんでした。

 接種を受ける人の動線についてもよく考えられていた印象です。通路が対面通行になるのは致し方ないとして、動線が交差するところもなく、これなら巷でたまに聞く「同じ日に2回接種しちゃった!」なんてことは起こり得ないなと思いました。また、ぼくは親に付き添っていたのですが、付添人も常に被接種者と同行することができたので、不安を感じるようなことはまったくありませんでした。でもこのあたりの運用は接種場所の環境によって変わってくるのかな?

 また、人出のかけ方も相当なものでした。動線上に乗っている限り、絶えずどこかの担当者の目が行き届くようになっています。つまり動線上で少しでも迷うようなそぶりを見せれば、すぐに誰かが駆けつけることができるようになっているのでしょう。これも誤接種などの事故を未然に防ぐのに役立っているのかな、と思いました。

よくここまで整えた。でもそこまで求めるものだから…。

 3週間後、ぼくは再度市民会館に親を連れて行き、2回目のワクチン接種をしてもらってきました。その時も手際のよさは変わらず、その時は結構混雑していたので待合室で多少待ち時間ができたりしましたが、それでもスムーズに動くことができました。素晴らしい!

 というわけで、おそらく前例のない接種体制構築、よくぞここまで整えたという印象です。相当綿密な議論、シミュレーション、リハーサルが行われたであろうことは想像に難くありません。ここまで人と資源を投入して、担当の方々のご負担は相当なものだろうと思います。それでもなお、このクオリティの接種体制を日々拡充して「1日100万接種なんて無理!」とあざ笑う輩を黙らせるようにその規模は大きくなる一方。もう本当に、ぼくみたいな凡人には想像もつかない世界です。しかもここまでして接種は無料。もう、感謝しかありません。

 でも同時に、ここまでの体制を構築しなければならない背景というものも考えずにはいられませんでした。ぼくには、何ごとでも1件たりともエラーの発生を許さない我々一般人の感覚が、それだけの消耗戦を強いているように思えるのです。今のご時世でさえ、ワクチンが数百人分無駄になったと言っては責め立て、誤接種が起これば体制の不備を口をきわめて非難する。1日100万接種なんて無理だと煽る割には、職域接種が活況を呈すると中小企業への差別だと騒ぎ立て、大規模接種会場の予約率が低いのをあげつらった翌日には職域接種の新規申し込みの中断をさも接種数自体が減ってしまうかのように心配するふりをする。。。もうワケがわかりません。

 その一方、海外はこんなに素晴らしいんだという人も一定数いて、まぁそれ自体は悪いことでは全然ないと思うのですが、たとえばアメリカでは不法移民も接種できるしスタジアムでも接種できるぜ、なんて得意がる(そして日本の体制の至らなさをくさす)人たちの言説には、ちょっと違和感を感じます。日本でそれをやったらどうなりますか?そこで1件でもエラーが起こった刹那、これまで幾千万の「○○警察」が生まれては我が世の春を謳歌してきた令和の世の中、ハチの巣をつついたような騒ぎになることは目に見えています。日本が他の国のような対応を取らない(取れない)のは、別に誰が悪いわけではなく、ぼくら自身の気の持ち方に多くの原因があるのではないかと思えてなりません。

 今はある意味、非常事態といってよい状態なのだと思います。そんな時にもまるで平常時のような完璧さを要求するのはいかがなものかなぁ。非の打ちどころのないワクチン接種会場の方々の対応に感銘を受けた一方で、ぼくはそんなひねくれたことを考えたのでした。そろそろぼくの接種券も届くかな。

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