2010年をもって製造を終了した日本製の二階建てバス。その後の経年劣化により徐々に活躍の場を減らしていましたが、近年スウェーデン・ベルギー連合軍による新しい風が吹き込んできました。それが「アストロメガ」という車種です。
もとは二階建てバスの衰退を憂えた観光バス界の雄、はとバスが幾多の障害を乗り越えて導入にこぎつけたこのアストロメガですが、その後いくつかのバス会社の目にとまり、導入されてきました。そのうち京成バスに東京~成田空港間を結ぶ「有楽町シャトル」として登場したバスについては、以前乗車しました。そして今回、JRバス関東が満を持して東京~名古屋間の高速バス路線に投入したアストロメガに乗車してきました。
乗車したのは「新東名スーパーライナー1号」。東京駅八重洲南口のJR高速バスのりばから発車します。
二階建てバスは、基本的に車体中ほどのドアから乗車します。
バスの中に入るとそこは1階の乗車スペース。そしてトイレも備わっています。
階段で2階に上がります。車内後方はこんな感じ。
前方を望むとこうなります。このバスは4列シートです。
そして何と言っても、二階建てバスの白眉は前方の眺め!いいねー。
シートは黒基調。3点式シートベルト装備です。ひじ掛けは上下させることができ、乗り降りの際に邪魔にならないようになっています。
これは、非常時には窓ガラスを割って避難してくださいっていうステッカーかな。非常口も備わっていますが、さすが欧州スタイル。
さすが今風のバス、車内にはUSBポートも備わっています。でも1Aと2.1Aの構成…。iPadな人は2.1Aの方を死守しましょう。
朝早く家を出たので、朝食は車内で…。東京駅構内のお弁当屋さんで買った牛めしです。おいしかった!
何とも素敵な旧車に出会いました。トヨタセリカリフトバック!このミニカー、その昔持っていました。
「新東名スーパーライナー」は東京駅と名古屋駅をノンストップで結びますが、途中2か所で休憩します。まずは東名道の足柄サービスエリア。
雲間に富士山が見えました!
アストロメガの外観。なかなかスッキリしていてよいと思います。
車内に戻りました。頭上には空調や読書灯の操作盤と降車ボタン。車体のメーカー「VANHOOL」のロゴが控えめに記されています。
バスは御殿場ジャンクションから新東名道に入ります。車内からも富士山が綺麗に見えました。
2か所目の休憩場所、新東名道の遠州森町パーキングエリアに着きました。
JRバス関東の文字も鮮やかに。
そして後ろから見ると、そこにもVANHOOLのロゴが。このカット、JRバス関東のホームページにあるアストロメガの紹介画像のなかの一つに構図を似せてみました。でも背後に照明塔が写りこんでいるのはご愛嬌。(^_^;;;
そして「新東名スーパーライナー1号」は名古屋駅を目指します。浜松のあたり、切通しを抜けて一気に視界が広がるところ、大好きです。
この風力発電機が林立する風景も、新東名の車窓の中で好きな景色です。
東京を出ておよそ5時間、名古屋駅に到着しました。天気は良好、素敵なバスの旅になりました。それにしても惜しむらくは、この「アストロメガ」は4列シートであること。。。ここはぜひ、将来3列シート、もしくはプレミアムシート装備のクルマが増備されるのを期待したいところです。
およそ300キロの長旅でした。アストロメガはこの後しばしその巨体を休めた後、名古屋駅16時30分発「新東名スーパーライナー22号」として東京へ取って返します。
とまぁ、素敵なバス旅でした。このときの様子をYouTubeにアップしましたので、ご用とお急ぎでない方はご覧いただければと思います。
さて、次はドコに行こうかな?