今シーズン初の翌週開催、F1GPスペインGPが開幕しました!開催地はスペイン北東部、バルセロナ近郊のカタロニア(カタルーニャ)サーキット。1991年より使用されています。
ここは2017年以来、メルセデスのルイス・ハミルトン選手が4連勝中。かつてここで4連勝したのはあのミハエル・シューマッハさんで、もし今回もハミルトン選手が優勝したら単独首位の5連勝ということになります。そうなってほしくはないけれど。(^_^;;;
フリー走行 ~やっぱり強いやメルセデス。~
今週は大型連休明けで仕事が忙しく、すべてのフリー走行をつぶさに見たわけではないのですが、3回のフリー走行の結果からみるとメルセデスのハミルトン選手はそれぞれ3位、1位、2位タイムを記録。僚友バルテリ・ボッタス選手は1位、2位、5位に入りました。一方我らがレッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペン選手が2位、9位、1位と気を吐くものの、セルジオ・ペレス選手は9位、10位、10位と伸び悩みます。アルファタウリ・ホンダではピエール・ガスリー選手が7位、6位、7位と安定した速さを見せる一方、角田選手は11位、7位、12位と一歩譲る形に。
好調を感じさせたのは前戦に続きアルピーヌ。フリー走行2回目にエステバン・オコン選手は4位、フェルナンド・アロンソ選手は5位のタイムを記録しました。また、復調フェラーリもシャルル・ルクレール選手が3回のフリー走行で5位、3位、3位。カルロス・サインツ選手も6位、8位、4位と、しっかり上位につけています。マクラーレン・メルセデスはランド・ノリス選手、ダニエル・リカルド選手とも出入りの激しい結果となりましたが、侮れない速さを見せてくれそうです。今回はこれまで触れた6チームの争いになりそうかな?
でも、フリー走行の周回数を見てみるとちょっとレッドブルが気になります。上記6チームの2人のドライバーの周回数を足してみると、どのチームも約140周、中でもアルファタウリは最多の148周を記録しているのに対し、レッドブルは2人合わせてわずか112周。「無事これ名馬」を標榜するぼくとしてはちょっと気になりました。
予選 ~やはりメルセデス勢に対抗できるのは1人か。~
そして迎えた予選。前座のレースでアクシデントがあったか、コース改修で開始が10分遅れました。
予選の1回目、Q1では前半のアタックで首位ボッタス選手、以下フェルスタッペン選手、ガスリー選手、ペレス選手と続いておぉ、ホンダ勢2-3-4位だ!と興奮。角田選手はこの時点で12位。
しかし後半のアタックで個人的に暗転。。。角田選手が気負ったか、途中グラベルにはみ出してしまうなどして16位に沈み、無念のQ1敗退。ウイリアムズ・メルセデスの「その1/100秒を削り出せ」ジョージ・ラッセル選手、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィ選手の後塵を拝する形となりました。チームとの無線でもちょっと荒っぽい言葉を発したりして話題になってしまう角田選手、それでも15位ジョビナッツィ選手との差はわずか7/1000秒!抜きにくいコースですが、決勝での粘り強い走りを期待します。ほかにQ1敗退となったのはアルファロメオのキミ・ライコネン選手、ハース・フェラーリのミック・シューマッハ選手、ウイリアムズのニコラス・ラティフィ選手、ハースのニキータ・マゼピン選手です。
さて、ホンダ勢の受難は続きます。Q2ではフェルスタッペン選手が2位以下に圧倒的な差をつけてトップタイムを記録し、ペレス選手も5位に滑り込むも、ガスリー選手が12位タイムにとどまり、Q2敗退となってしまいました。今シーズンQ3進出が当たり前のように感じられたガスリー選手ですが、ここにきてマクラーレン、アルピーヌとの戦いが激烈になっています。ちなみにQ2では10位アロンソ選手と11位アストンマーティンのランス・ストロール選手のタイム差はわずか8/1000秒。ワンミスなんてとんでもない、まばたきのタイミングで順位が変わってしまいそうな勢いです。決勝でのガスリー選手のインテリジェントな走りに期待!
そして迎えたQ3。ハミルトン選手がみごと、100回目のポールポジションを獲得しました。よく「何か引き出しに隠していた」とやっかみ半分に言われるハミルトン選手ですが、また一つ金字塔を打ち立てました。フェルスタッペン選手は2位に滑り込んでフロントロウを確保、ボッタス選手が3位、ルクレール選手が4位に入りました。ペレス選手は1回目のアタックでスピンを喫するなどこちらもちょっととっ散らかった感じ、最終的に8位となり、今戦はとりあえずメルセデス勢2台vsフェルスタッペン選手という構図になりそうです。
というわけで、今回はホンダ勢にとって我慢の展開となりそうです。それだけ他チームが進化を遂げているということなのでしょう。健闘を期待します。がんばれレッドブル・ホンダ!そしてがんばれアルファタウリ・ホンダ!